東山魁夷は、やっぱり巨匠だった!
日本画の巨匠、
東山魁夷の「唐招提寺障壁画全68面」が、
広島初公開されているということで、
広島県立美術館へ行ってきました。
清澄で深い情感をたたえた風景画で知られる日本画家・東山魁夷(1908−1999)。横浜に生まれ、東京美術学校(現在の東京藝術大学)で学んだ画家は、風景との真摯な対話を通じて生み出した精神性の高い作品により、戦後の日本画壇に大きな足跡を残しました。
中国地方では17年ぶりの本格的な回顧展となる本展では、後期から晩年までの代表作により、国民的画家とうたわれた東山魁夷の画業の変遷をたどります。あわせて、およそ10年の歳月をかけて完成させた、画業の記念碑的大作である唐招提寺御影堂の障壁画全68面を特別展示。唐招提寺でも年に数回しか公開されない本作をはじめ、日本人の自然観や心情までもが表現された詩情豊かな作品約80点を通し、画家の奥深い絵画世界を紹介します。
(広島県立美術館:東山魁夷 自然と人、そして町) 2016/10/02 追記
展示されていた作品は、
どれも素晴らしいものでしたが、
私が気に入ったものを中心に、
少しだけ紹介します。
1.残照 (1947年:東京国立近代美術館)
2.緑響く (1982年:東山魁夷館)
3.行く秋 (1990年:東山魁夷館)
4.濤声 (1975年:唐招提寺御影堂障壁画)
奈良唐招提寺の鑑真和上像を安置した御影堂の障壁画制作の依頼を受けたのは、昭和45年暮れのことであった。唐招提寺といえば、中国の高僧鑑真和上を開祖とする由緒ある古刹であり、気の引き締まる想いであったが、熟考の末、お引き受けすることとし、日本中をスケッチ旅行して準備を重ね、制作に入った。。。中略。。。その間、中国へ三度旅するなど、日時を要し、結局完成まで、十年の歳月が流れていた。
(日経ポケット・ギャラリー東山魁夷)
5.白い朝 (1980年:東京国立近代美術館)
6.夕星 (1999年:東山魁夷館:絶筆)
7.おまけ
広島県立美術館の隣には、
縮景園という庭園があります。
共通割引入園券で100円で入場できます。